フルート上達の秘伝

短時間で最大の効果を上げる練習方法を公開しています

New Daily Exercises 1a-1. 1a-2. : Scales

音階の部分練習です。
1日に12の全ての長調または12の全ての短調を練習します。
奇数日は短調、偶数日は長調(あるいは、その逆)と決めておくと良いでしょう。
音階の音域の中で難しいのは、最も高い部分と最も低い部分ですので、それらを全て正規の指使いで丁寧に練習します。
ブリチャルディキーやAisレバーは使ってはいけません。
例えば、ヘ長調をブリチャルディキーを使って練習するとハ長調を練習するのと同じ事になってしまいます。
B♭の前後の音列によってはブリチャルディキーもAisレバーも使えない事があります。
普段から右手人差し指によるB♭も練習しておかなければなりません。
基本練習の時はブリチャルディキー、Aisレバーを使わないようにしましょう。
また、F♯、G♭は基本的に右手薬指を使ってください。
ただしE⇔F♯のトリルやF♯3⇔B♮3をレガートで吹く時など、例外的に右手中指を使って良い場合があります。
正しい指使いで吹くという事は、E♮1⇔C♮1、E♮1⇔C♯1、D♭1の動きでは右手小指を押さえたまま滑らせる事になります。
これが苦手な人は小指のトレーニングを行って、早いうちに得意になってしまいましょう。
小指の操作を苦手なままにしておくと、変ニ長調ホ長調ヘ短調などが吹けないフルート奏者として一生を終える事になりますよ。


 

Scales 1a-1. p.1

 

Scales 1a-1. p.2

 

Scales 1a-1. p.3

 

Scales 1a-1. p.4

 

Scales 1a-2. p.1

 

Scales 1a-2. p.2

 

Scales 1a-2. p.3

 

Scales 1a-2. p.4



「1a-1」「1a-2」は共に各調の高音域と低音域の練習です。
【A】のバッテリーでの形を丁寧に練習してスムーズに吹く事ができるようになると【B】の単純な形は、より簡単に吹く事ができます。
【B】には12個の音符がありますので【C】のように6連符‪✕2で練習する事もできます。
全てのエクササイズは「4連符用」と「6連符用」リズム変奏を採用して練習すると、より効果が上がります。
4分音符=120、付点4分音符=80のテンポで吹くと、4分音符は0.5秒、付点4分音符は0.75秒になります。
つまり【A】は繰り返しを行って吹くと7.5秒、【B】と【C】は繰り返しを行って4.5秒かかる事になります。
さらに、ひとつの調の【A】と【B】だけの高音域と低音域を練習した場合、24秒かかります。
さらに、12の長調または短調を、全て練習した場合は24秒‪✕12で288秒、4分48秒で終わります。
「時間がないので音階練習はできない」という言い訳は通用しません。
まずは、全ての調のエクササイズを4分音符=120でスムーズに吹く事ができるようになりましょう。