フルート上達の秘伝

短時間で最大の効果を上げる練習方法を公開しています

Flexibility 15a, 15b : Etude and Exercises for Double Tonguing from Scherzo-Tarantelle by Wieniawski

ヘンリク・ヴィエニャフスキ作曲「スケルツォ=タランテラ」をダブルタンギングのためのエチュードとして練習します。
ヴァイオリンのために書かれたオリジナルから、ほとんどのスラーをはずしています。
「k」から始めるダブルタンギングと「t k t / k t k」のタンギングを習得しておくと、大変便利です。
また、タンギングをたくさん練習すると音質が向上します。
楽器を顎に固定する事、口の中を狭くする事を意識して練習してください。

 

 

 

Etude from Scherzo-Tarantelle 1

 

Etude from Scherzo-Tarantelle 2

 

Etude from Scherzo-Tarantelle 3

 

Etude from Scherzo-Tarantelle 4

 

Etude from Scherzo-Tarantelle 5

 

Etude from Scherzo-Tarantelle 6






以下のエクササイズを使って効果的な練習方法と指の連結リスク、低音域の発音リスクを減らすための替え指を練習しましょう。

まず、替え指の記号を説明しておきます。

+ : ブリチャルディキーの位置に親指を移動。

〇 : ブリチャルディキーから親指を外す。

N : 右手人差し指でのB♭の運指。親指はブリチャルディキーから外した状態です。

④ : Aisレバーを押さえる。指の連結リスクを減らすために有効なキーです。

⑨ : 足部管のCローラーを押さえる。

⑩ : 足部管のB♮ローラーとCローラーを押さえる。B♮ローラーだけでなく、必ず2つのローラーを押さえましょう。

横線の入った7 : 右手小指のE♭レバーを離す。

S : C♮4の音程が高くなるのを防ぐ特別な運指。
左手は普通のC4と同じ人差し指、中指、薬指、小指。
右手は人差し指、中指はリングだけ、小指はCローラーとB♮ローラーを押さえます。
この運指はppでC♮4を吹く時にも有効です。

M : Cローラーを押さえた状態でF♯3の音程が高くなるのを防ぐために右手薬指の替りに右手中指を押さえます。

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 1

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 2

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 3

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 4

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 5

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 6

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 7

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 8

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 9

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 10

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 11

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 12

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 13

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 14

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 15

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 16

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 17

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 18

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 19

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 20

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 21

 

Exercises from Scherzo-Tarantelle 22

 

 

 

【1a】メロディーライン。曲の仕上げの段階では、このように意識して表現しましょう。

【1b】それぞれの小節の最初の音符に長い音を挿入するリズム練習です。長い音で楽器の安定と音質、音程を確認します。

【1c】【1d】リズム練習。

【1e】【1f】ゆっくりの3連符と速い3連符によるリズム練習。この変奏は【2】以降は省略しますが、応用してください。

【2a】~【2c】リズム練習。

【3a】~【3c】リズム練習。

【6】C3で親指を離した後に「〇」のD3でブリチャルディキーを外して、後に出てくるB♮1に備えます。

【7】最後のB♭2はブリチャルディキーを使わず、右手人差し指を使って【8】に出てくるF♯3に備えます。

【8】私はAisレバーを使いますが、G3で親指が離れた後にA3からブリチャルディキーに戻す方法も可能です。

【10】安全に容易A1→B♭1→B♮1を吹くにはAisレバーが有効だと思います。その後D2またはB♭1でブリチャルディキーに戻します。

【18】B♮1が終わった後に親指を離す事ができないのでAisレバーを使います。

【23】D4のためにD2で右手小指が離れた後にCローラーを押さえ続けます。

【25】B0のためにD2で右手小指が離れた後にB♮ローラーを押さえ続けます。正しい運指ではありませんが、G以上の音では足部管の影響がほとんどないので音質、音程が悪くなる事はないと考えて良いでしょう。正しい運指でG1→B0で小指を滑らせるよりも不発のリスクが少なくなります。

【27】E3で右手小指を離し、G3でB♮ローラー、Cローラーを押さえて「S」の運指に備えます。

【27a】替え指に慣れるための練習。

【31】D4のためにG3からCローラーを押さえ続けます。そのために直前のF♯3から小指をCローラーに滑らせる必要があります。Cローラーを押さえている間のF♯3は音程が高くなるので右手中指を使います。

【31a】替え指に慣れるための練習。

【32】C♮1での不発リスクを減らすためにD2で小指が離れた後にCローラーを押さえ続けます。F♯1で音程、音質が少し悪くなりますが、速い動きなので大きな問題はないと考えられます。

【36】C♯1での不発リスクを減らすためにB♮1からC♯レバーを押さえ続けます。

【43】C♯1での不発リスクを減らすために早めにC♯レバーを押さえます。

【49】C♮4の音程が高くならないように「S」の運指を使います。

【58】最後にF♯3があるのでAisレバーを使います。

【63】D4のために早めにCローラーを押さえますが、その後にF♯3があるのでG2でブリチャルディキーを外してB♭2は右手人差し指で吹きます。


 

この曲をコンサートで吹く場合は、原曲のヴァイオリンのアーティキュレーションを付けて演奏するのが良いと思います。
以下に譜例を添付しておきます。

 

 

Scherzo-Tarantelle 1

 

Scherzo-Tarantelle 2

 

Scherzo-Tarantelle 3

 

Scherzo-Tarantelle 4

 

Scherzo-Tarantelle 5

 

Scherzo-Tarantelle 6