フルート上達の秘伝

短時間で最大の効果を上げる練習方法を公開しています

Daily Exercises No.9 Training for Right Fourth Finger

音階などの練習とは別に、小指のための日課練習を行いましょう。
毎日、それぞれのエクササイズを手首を動かさないで、初めのうちはゆっくりとしたテンポで、しかし速い動きで練習してください。十分な練習時間が取れない時は【1a】【1b】【1c】だけ、あるいは【1b】【1b】【1c】だけを練習する事も可能です。

 

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No.9 Training for Right Fourth Finger

 

足部管の操作に大切な小指のフォームに気をつけましょう。

 

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画像1 小指が伸びている悪い例

 

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画像2 C♯のカップを小指で押さえる

 

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画像3 正しい小指のフォーム

 

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画像4 C♯レバーを押さえる

 

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画像5 C♮ローラーを押さえる

 

(画像1)のように小指が伸びきっていると小指を上手く操作する事ができません。
イギリスの名教師、トレヴァー・ワイ氏の「フルート教本」には「小指は常に曲がっていなければなりません」と書かれています。
以下のワイ氏が勧める小指のフォームの改良方法を試してください。
まず、小指でD♭レバーではなく、キーカップそのものを押さえます。(画像2)
そのまま手首の位置を変えずに小指をE♭レバーまで持ってきて押さえます。(画像3)
すると十分に曲がった状態でD♭レバーやC♮ローラーも押さえる事ができます。(画像4、5)

指の腹でキーを押さえると伸びてしまいます、ピアノを弾く時のように指の頭でキーを押さえるのです。
これができないと小指を上手く滑らせる事ができません。最初から上手くできる人などいません。
1日に数分、根気良く練習を続けてください。
足部管の操作に便利な替え指はありません。
今、この練習を行う事によって足部管を操作できるようにしておかないと「A♭ major、E  major、F minorなどの音階が吹けないフルート奏者」として一生を終える事になります。



以下は★の音を交替する実例と変奏のパターンです。

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Variations for No.9 Training for Right Fourth Finger p.1

 

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Variations for No.9 Training for Right Fourth Finger p.2

 

【1】★の付いた音符は①E♭→②E♮→③F♮→④F♯と替えて行きます。
運動量を増やすために複数回繰り返してください。

【1a-1】【1b-2】「6つの音のリズム変奏」Daily Exercises No.10 Rhythmic Variations - フルート上達の秘伝 (hatenablog.com)を利用すると、さらに効果的です。

【1a-3】【1b-4】繰り返した時にリズムパターンを替えるとこうなります。

【1b】【2b】【3b】だけを練習する時には、4つの音のリズム変奏を利用する事もできます。【1b-5】~【1b-8】

H足部管付きの楽器を持っている人は、これまでのエクササイズが良く吹けるようになったらH足部管用のエクササイズも練習しておいた方が良いと思います。
リズム変奏も利用してください。