フルート上達の秘伝

短時間で最大の効果を上げる練習方法を公開しています

Reinecke : Concerto 3 mov.

カール・ライネッケ作曲「協奏曲 ニ長調」作品283、第3楽章の山元版と技術練習です。

山元版は作曲者ライネッケのオリジナル版にブレス、ダイナミクス、アクセント、テヌート、速度表示、発想記号などを加えてあります。

これは表現のための、ひとつの方法に過ぎません。

他にも良い方法が、たくさんあるはずです。

参考程度にご覧頂ければと思います。

 

Reinecke Concerto 3 mov. p.1

 

Reinecke Concerto 3 mov. p.2

 

 

Reinecke Concerto 3 mov. p.3

 

Reinecke Concerto 3 mov. p.4

 

 

Reinecke Concerto 3 mov. p.5

 

 

Reinecke Concerto 3 mov. p.6

 

 

Reinecke Concerto 3 mov. p.7

 

 

以下は技術練習になります。

具体的な攻略方法の提案です。

【1a】【1b】などのリハーサルナンバーは、それぞれの部分の効果的な練習方法です。

【1】⇔【1a】、【1】⇔【1b】のように【楽譜通りの形】と【変奏】を行き来して練習してください。

ひとつのリハーサルナンバーに複数のエクササイズ(繰り返し記号)がある場合は、それぞれのエクササイズの最後の音と次のエクササイズの最初の音が同じになっておりますので、繰り返しをせずに繋いで練習することが可能です。

それぞれのエクササイズを4回以上吹いて技術を定着させた後に、最後のエクササイズ→1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ→2つ前のエクササイズ+1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ、といった「さかのぼり練習」も大変効果的です。

 

 

Reinecke Concerto 3 mov. Ex p.1

 

Reinecke Concerto 3 mov. Ex p.2

 

 

Reinecke Concerto 3 mov. Ex p.3

 

 

 

 

 

Reinecke Concerto 3 mov. Ex p.4

 

 

 

Reinecke Concerto 3 mov. Ex p.5

 

 

Reinecke Concerto 3 mov. Ex p.6

 

Reinecke Concerto 3 mov. Ex p.7

 

 

 

 

 

Reinecke Concerto 3 mov. Ex p.8

 

 

Reinecke Concerto 3 mov. Ex p.9

 

 

 

Reinecke Concerto 3 mov. Ex p.10

 

 

 

Reinecke Concerto 3 mov. Ex p.11

 

 

 

Reinecke Concerto 3 mov. Ex p.12

 

【1】付点8分音符は短く吹いてはいけません。テヌートを付けておきました。

【1a】【1b】テンポを落としてヴィブラートを付けて練習する事によって良い音質で短くならずに吹く習慣が身につきます。

【2a】メロディライン。わかりきっていても必ず吹いてイメージを付けておきます。

【2b】メロディラインを目立たせるためのリズム練習。

【2c】~【2j】さらに丁寧なメロディラインのためのコントロールの練習。

【5a】リズム練習。

【5b】短いアーティキュレーションをハッキリ吹くための練習。

【5c】~【5e】リズム練習。

【5f】高い部分の折り返し練習。

【5g】~【5j】さらにリズム変奏を加える。

【5k】【5m】次の拍への接続の練習。

【6a】~【6g】リズム練習。

【6h】~【6k】高い部分の折り返しリズム練習。

【7a】それぞれのスラーの最初の音を目立たせるためのリズム練習。

【7b】折り返しリズム練習。

【7c】~【7e】高い部分の折り返しリズム練習。

【11a】メロディラインを目立たせるためのコントロールの練習。

【11b】メロディラインを目立たせるためのリズム練習。

【11c】メロディライン以外の音が小さく吹けているかを確認するためのリズム練習。

【15a】楽器を安定させるために点線間のC♯2〔S1〕は右手小指を離して薬指を押さえる。

【15b】それぞれの音が分離して良い音質である事に注意して練習する。

【15c】16分音符のスタッカートが付点8分音符と同じ音質で吹けているかを確認する。

【15d】【15e】タンギングの練習。分離と音質に注意する。ブラケット間のA♮2、A♯2、B♭2はAisレバーを押さえたままにしておくと運指が容易になる。

【16】E♮3⇔F♯3のトリル〔S2〕は、E♮3を通常の運指で発音した後に右手は薬指で足部管側のトリルキーと小指だけを押さえて、左手はA♮⇔B♮のトリルを行う。この方が親指でのトリルより鮮やかになる。

【16a】【16b】まず、レガートで良い音質でリズム練習する。指とタンギングの難しい所なので、その両方を同時に練習しない方が、かえって近道になる。

【16c】~【16h】「k」から始まるタンギングの練習。

【17a】【17b】アクセントを付ける練習。

【18a】【18b】折り返しリズム練習。

【18c】~【18e】10連符を均等に吹くためのリズム練習。

【19】G♮3とA♮3のモルデント〔S3〕は左手はG♯キーと右手は2つのトリルキーを同時にトリルする。最後の連続するトリルの2つ目はオリジナル版ではD♮3⇔E♮3になっているがD♮3⇔E♭3が音楽的に良いと思います。

【19a】【19b】メロディラインであるそれぞれのスラーの最初の音を目立たせるためのリズム練習。