フルート上達の秘伝

短時間で最大の効果を上げる練習方法を公開しています

Poulenc : Sonata 3 mov.

フランシス・プーランク作曲「ソナタ」第3楽章の山元版と技術練習です。

山元版は作曲者プーランクのオリジナル版にブレス、ダイナミクス、アクセント、テヌート、速度表示、発想記号などを加えてあります。

これは表現のための、ひとつの方法に過ぎません。

他にも良い方法が、たくさんあるはずです。

参考程度にご覧頂ければと思います。

 

Poulenc Sonata 3 mov. p.1



 

Poulenc Sonata 3 mov. p.2

 

Poulenc Sonata 3 mov. p.3

 

 

以下は技術練習になります。

具体的な攻略方法の提案です。

【1a】【1b】などのリハーサルナンバーは、それぞれの部分の効果的な練習方法です。

【1】⇔【1a】、【1】⇔【1b】のように【楽譜通りの形】と【変奏】を行き来して練習してください。

ひとつのリハーサルナンバーに複数のエクササイズ(繰り返し記号)がある場合は、それぞれのエクササイズの最後の音と次のエクササイズの最初の音が同じになっておりますので、繰り返しをせずに繋いで練習することが可能です。

それぞれのエクササイズを4回以上吹いて技術を定着させた後に、最後のエクササイズ→1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ→2つ前のエクササイズ+1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ、といった「さかのぼり練習」も大変効果的です。

 

Poulenc Sonata 3 mov. Ex p.1

 

Poulenc Sonata 3 mov. Ex p.2

 

Poulenc Sonata 3 mov. Ex p.3

 

Poulenc Sonata 3 mov. Ex p.4

 

Poulenc Sonata 3 mov. Ex p.5

 

Poulenc Sonata 3 mov. Ex p.6

 

Poulenc Sonata 3 mov. Ex p.7

 

【1a】【1b】メロディライン。

【1c】スタッカートをしっかり鳴らすためのリズム練習。

【1d】スラーを丁寧に吹くためのリズム練習。

【1e】【1f】リズム練習。

【1g】【1h】1拍目の折り返しリズム練習。

【1j】【1k】2拍目の折り返しリズム練習。

【1m】【1n】リズム練習。

【2a】レガートでスタッカッシモの音質を確認する。

【2b】スタッカッシモは乱暴に吹いたり粗末に吹かないように注意する。ヴィブラートをかけるように意識すると良い音質で吹く事ができる。

【2c】スタッカートの音質を確認するためのリズム練習。

【2d】ダブルタンギングでは口の中を狭くする。

【2e】スラーは最初の音を長めに丁寧に吹く。

【3a】メロディライン。

【3b】スタッカートの音質を確認する。

【3c】スラーを丁寧に吹く。

【3d】【3e】リズム練習。

【3f】~【3h】1拍目の折り返しリズム練習。

【3j】【3k】2拍目の折り返しリズム練習。

【3m】【3n】リズム練習。

【4a】【4b】リズム練習。

【4c】【4d】1拍目の折り返しリズム練習。

【4e】【4f】2拍目の折り返しリズム練習。

【4g】【4h】リズム練習。

【5a】~【5c】それぞれのスラーの最初の音を長めに吹くためのリズム練習。

【9】C♮4は大変高くなるので通常の運指に加えて右手中指のリングを押さえると音程が下がる。〔S1〕

【10】E♮3⇔F♯3のトリルは通常のE♮3を発音した後に右手は薬指で足部管側のトリルキーを押さえて、左手はA⇔B♮のトリルを行う。この方が親指でのトリルより鮮やかになる。〔S2〕

【11a】~【11d】リズム練習。

【11e】【11f】リズム練習。Aisレバーを使うと容易になります。

【13】B♮2⇔C♯3のトリルは2つのトリルキーの頭部管側の物を使う事ができます。その場合、最初の1回は左手親指と人差し指で行った方が良いでしょう。

【14a】楽器を安定させて運指を容易にするために〔S3〕の点線の範囲のB♮1とC♯2では、右手は常に小指を押さえず薬指を押さえたままにして吹きます。F2以降は通常の運指で吹きます。

【14b】リズム練習。

【15】〔S3〕のC♮2は右手は薬指のみ。小指は押さえないで吹くと楽器が安定して運指が容易になります。

【15a】【15b】リズム練習。

【16a】正しいリズムで吹かなければなりません。まず、8分音符単位でカウントして練習します。

【18a】~【18c】アーティキュレーションのためのリズム練習。

【20a】~【20c】リズム練習。

【21a】G♭2でAisレバーを押さえておきます。B♭2では右手薬指を離す必要はありません。最後のG♭3は右手中指を使います。