これまでの音階のエクササイズを組み合わせて練習する例を示します。
これらの例を参考にして練習を工夫してください。
それぞれの例で練習した場合に必要な時間は4分音符=120M.M.=0.5秒、付点4分音符=80M.M.=0.75秒で計算してあります。
1日に12の全ての長調または短調を練習します。
奇数日:短調、偶数日:長調(あるいは、その逆)と決めておくのが良いでしょう。
【Example 1】
【A】【B】共に4分音符を挿入して音質、音程を確認して練習します。
ブレスはタイの後であれば、どこで取っても構いません。
レガートとスタッカートでの音質が同じであるように注意します。
ハ長調の高音域、低音域が終了したら、変ニ長調→ニ長調→変ホ長調・・・ロ長調と12の全ての長調を練習して終わります。
1つの調に48秒かかりますので12の全ての長調で練習した場合、48秒✕12=576秒=9分36秒になります。
【Example 2】
レガートとスタッカートの音質を比較して練習します。
pでも音質が悪くならないように注意します。
subit pの後も、お腹を張って息の圧力を高く維持して、楽器の構えを安定させる事を意識しましょう。
1つの調に56秒かかりますので、12の全ての長調または短調を練習するのに11分12秒かかります。
【Example 3】
【C】を小節ごとにリズムを切り替えてsubit pでも練習した後に全音域で練習します。
12の調で練習した場合、7分12秒かかります。
【Example 4】
3連符でレガート、スタッカート、subit pを練習します。
【Example 5】
高音域と低音域で、12の全ての長調または短調を練習した後に、中音域の練習を行います。
中音域では長調は8つのエクササイズ、短調は12のエクササイズがありますので、繰り返しを行った場合、長調では10分12秒、短調では12分12秒かかります。
【Example 6】
なるべく早く音階練習を終わらせたい時の例です。
【Example 7】
均等な4連符と違ってリズムが詰まっています。
テンポアップのための準備練習です。