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New Daily Exercises 3b. : Variations for Arpeggios

アルペジオの部分練習「3a-1」「3a-2」の練習方法です。
上手く吹けない時は、そのままの形で悪戦苦闘するよりも、リズム変奏や分割→結合練習を行うと簡単に解決できる事が多いです。
音階やアルペジオだけでなく、長いパッセージなども細かく分けて、リズム変奏を何種類も行って、それぞれの部分を良い音質で吹けるように磨き上げると、結合して元の形に戻した時に上手く吹く事ができます。
ここでは、ハ長調の高音域の譜例だけで説明しますが、練習方法は低音域でも同じです。

 

 

Variations for Arpeggios 3b p.1

Variations for Arpeggios 3b p.2




4分音符=120で吹いた場合、【1】は繰り返しなしで6秒かかります。
1回繰り返した場合は10秒かかります。
【2】と【3】では、繰り返しなしで4.5秒、1回繰り返しして7.5秒です。
例えば【1】を1回繰り返しして、同様に低音域も練習した場合、20秒かかります。
それを12の全ての長調または短調で練習した場合、20秒‪✕12=240秒、4分になります。
リズム変奏を利用して練習すると、時間はかかりますが、より丁寧な練習になるので技術の定着に役立ちます。
アルペジオは音階や3度より難しいので、調によっては4分音符=120で吹く事は、かなり難しく感じる事があるかもしれません。
しかし、リズム練習や分割⇒結合練習を行う事によって解決できると思います。
果敢に挑戦してください。


まず【A】パターンの変奏例です。
繰り返しをしないで4分音符=120、付点4分音符=80で吹いた場合の秒数を付けてあります。

【1】それぞれの4分音符にヴィブラートを付けて良い音質、音程で吹きましょう。
4分音符が良い音質で吹けていれば、16分音符も良い音質で吹けているはずです。
最初の4分音符の後にブレスの記号を付けてありますが、タイの後であれば、どこでブレスを取っても構いません。

【2】,【3】も同じです。

【4】上記の4連符よりも、リズムが詰まっています。
テンポアップへの準備練習です。

【5】,【6】リズム練習です。

【7】,【8】スタッカートでのリズム練習です。

【9】,【10】レガートでのリズム練習です。

【11】,【12】レガートとスタッカートの音質を比較する練習です。


以下は【B】パターンのための変奏例です。

【1】~【3】4分音符で音質、音程を確認する練習です。

【4】テンポアップのための準備練習です。

【5】~【8】レガートでのリズム練習です。

【9】,【10】スタッカートでのリズム練習です