全音域の3度進行の練習「2c」のための変奏です。
ハ長調での例を示します。
他の調でも同様に練習してください。
また、f、p、ff、ppやクレッシェンド、ディミヌエンドなどダイナミクスにも変化を付けてください。
まずは元の形です。
6連符=付点4分音符=80M.M で繰り返しなしで吹いた場合、11.75秒かかります。
繰り返した場合、21.5秒かかります。
繰り返しの後は、付点8分音符の後でブレスを取る事ができます。
テンポやダイナミクスによっては繰り返す前にブレスが必要になると思います。
その場合は【5】のように任意の拍の最初の音まで吹いて、ブレスを取ると、テンポを崩さずに練習できます。
【1】分割してレガートとスタッカートの音質を比較する練習。
一般的にスタッカートで演奏する時にレガートよりも音質が悪くなりやすいので注意します。
レガートでの吹き方を変えなければスタッカートも同じ音質で吹く事ができるはずです。
繰り返しを行わないで吹いた場合、39秒。
【2】全体をレガートとスタッカートで吹いて比較する練習。
いろいろなダイナミクスで練習しましょう。
【3】3連符に感じてスラーとトリプルタンギングで練習します。
【4】3連符で「t - k」と「t k - 」のアーティキュレーションを練習します。
Boehmの「Grande Polonaise」を練習する時にも役立ちます。
【5】この譜例では1回のブレスですが、テンポとダイナミクスによっては2回取っても構いません。
この方法だとメトロノームを使っても余裕でブレスを取る事ができます。