第１番は「指のトレーニング」です。
指が速く正確に動くようになるのが目的です。
まずは４分音符=120を目指しましょう。
音質、音程も常に良くなければなりません。
B♭はブリチャルディキーもAisレバーも使わないで右手人差し指で吹きます。
ブリチャルディキーやAisレバーは運指を易しくするためのキーなので、基礎練習では使いません。
D♮1⇔E♮1で右手小指を正確に動かす事も守ってください。
これができていない人は多いです。
高音域のB♮3、B♭3は右手小指を離すのが正しい指ですが、速い動きの場合は押さえたままで構いません。
指のフォームが悪いと練習してもなかなか上手く吹く事ができません。
指を上げすぎないようにしましょう。
また、右手小指が伸びきっていると足部管を上手く操作する事ができません。
右手小指は常に曲がっていなければなりません。
繰り返す回数はテンポと息の長さによって変えて構いません。
慣れてきたらフォルテ、ピアノなど、様々なダイナミクスで練習しましょう。
【A】を丁寧に練習すると【B】は簡単に吹けるはすです。
練習時間が十分に取れない時は【A】又は【B】だけを練習する事も可能です。
以下は変奏の例です。
『リズム変奏』『スタートを替える練習』『分割→結合練習』を組み合わせて行うと短時間の練習で効果が上がります。
変奏の後に元の形で吹いてみると、簡単に感じるはずです。
【1】本文の形です。速いテンポで吹く事ができて、ブレスに余裕がある場合は【A】【B】間の２分音符のある小節を省略して、続けて吹いて構いません。
【1a】【1b】リズム練習。
【1c】リズム練習。４分音符で音程をチューナーでチェックする事ができます。
【1d】リズム練習。
【1e】スラーとスタッカートの音質の比較練習。
【1f】スビットピアノの練習。音質、音程をチェックします。
【2】高音域は難しいので以下の方法で丁寧に練習すると短時間で克服できます。
【2a】それぞれの拍に分けて部分練習。
【2a-1】【2a-2】１拍目＋２拍目の分割→結合練習。
【2b-1】【2b-2】３拍目＋４拍目の分割→結合練習。
【2c】結合したそれぞれの２拍の繰り返し練習。
【2d】それぞれの２拍を交互に繰り返し練習。
【2e】２拍目＋３拍目、４拍目＋１拍目の練習。
【2f】それぞれの２拍を交互に練習。
【2g】音符のスタートを１個ずらせて部分練習。
【2h-1】〜【2j】分割→結合練習。
【2k-1】〜【2m】音符のスタートを２個ずらせて分割→結合練習。
【3】高音域【B】の練習は以下のように。
【3a】〜【3d】スタートする音符をずらせて部分練習。
【3e】〜【3h】スタートする音符をずらせてリズム練習。
以上の練習はリズム変奏を加えると、より効果的です。
【3j】〜【3n】
以下のリズム変奏を利用してください。
Daily Exercises No.10 Rhythmic Variations - フルート上達の秘伝 (hatenablog.com)
