フルート上達の秘伝

短時間で最大の効果を上げる練習方法を公開しています

Casella : Sicilienne et Burlesque

ルフレート・カゼッラ作曲「シシリエンヌとビュルレスク」の 山元版と技術練習です。

山元版は作曲者、カゼッラのオリジナル版にブレス、ダイナミクス、アクセント、テヌート、速度表示、発想記号などを加えてあります。

この楽譜を使用される場合は、必ずオリジナル版と比較して、私が付け加えた意図を理解してください。

これは表現のための、ひとつの方法に過ぎません。

他にも良い方法が、たくさんあるはずです。

参考程度にご覧頂ければと思います。

 

Casella : Sicilienne et Burlesque p.1

 

Casella : Sicilienne et Burlesque p.2

 

Casella : Sicilienne et Burlesque p.3

 

Casella : Sicilienne et Burlesque p.4

 

Casella : Sicilienne et Burlesque p.5

 

Casella : Sicilienne et Burlesque p.6

 

Casella : Sicilienne et Burlesque p.7

 

Casella : Sicilienne et Burlesque p.8

 

以下は技術練習になります。

具体的な攻略方法の提案です。

【1a】【1b】などのリハーサルナンバーは、それぞれの部分の効果的な練習方法です。

【1】⇔【1a】、【1】⇔【1b】のように【楽譜通りの形】と【変奏】を行き来して練習してください。

ひとつのリハーサルナンバーに複数のエクササイズ(繰り返し記号)がある場合は、それぞれのエクササイズの最後の音と次のエクササイズの最初の音が同じになっておりますので、繰り返しをせずに繋いで練習することが可能です。

それぞれのエクササイズを4回以上吹いて技術を定着させた後に、最後のエクササイズ→1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ→2つ前のエクササイズ+1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ、といった「さかのぼり練習」も大変効果的です。

 

Casella : Sicilienne et Burlesque Ex p.1

 

Casella : Sicilienne et Burlesque Ex p.2

 

Casella : Sicilienne et Burlesque Ex p.3

 

Casella : Sicilienne et Burlesque Ex p.4

 

Casella : Sicilienne et Burlesque Ex p.5

 

Casella : Sicilienne et Burlesque Ex p.6

 

Casella : Sicilienne et Burlesque Ex p.7

 

Casella : Sicilienne et Burlesque Ex p.8

 

Casella : Sicilienne et Burlesque Ex p.9

 

Casella : Sicilienne et Burlesque Ex p.10

 

Casella : Sicilienne et Burlesque Ex p.11

 

Casella : Sicilienne et Burlesque Ex p.12

 

Casella : Sicilienne et Burlesque Ex p.13

 

Casella : Sicilienne et Burlesque Ex p.14

 

Casella : Sicilienne et Burlesque Ex p.15

 

Casella : Sicilienne et Burlesque Ex p.16

 

Casella : Sicilienne et Burlesque Ex p.17

 

 

【1】複前打音の最初の音をハッキリとタンギングして発音する事。

【1a】最初の2つの複前打音は直前に同じ音があります。コンサートホールの響きで、つながって聴こえてしまう危険性がありますので、タンギングの直前の音を少し小さくすると前打音を目立たせる事ができます。

【2a】前に同じ。

【3】ダブルタンギングからはveloce molto です。accelerando ではありません。最初から速く吹きます。

【3a】ダブルタンギングを良い音質で吹くためにレガートで吹いて音質を確認する。

【3b】テヌートで吹いて響きを確認する。

【3c】3連符の最初の音を良く鳴らすための練習。スラーの最初の音は常に長め大きめに吹きます。

【4a】~【4c】subit P のための練習。ピアノでも唇を変えず、常にフォルテのパワーで吹きます。

【4f】【4g】3連符を正しく入れるための比較練習。

【5】6連符の後に8分音符があります。これを無視してはいけません。正確に拍通りに吹かなければなりません。

【5a】フランスやイタリアの作曲家が付けるテヌートは、長さではなく、むしろアクセントに近いと理解した方が良いでしょう。柔らかいタンギングで演奏します。

【5b】6連符を吹く前に拍を確認します。

【5c】4分の3拍子に書き直すとこうなります。

【5d】~【5s】6連符‪✕2のリズム練習。12個の音符を4連符‪✕3でも練習します。

【5t】バッテリー練習。

【6】3連符の後にある20個の音符は機械的に4‪✕5、5‪✕4のように分割してはいけません。8分の12拍子ですので3つのグループに分けるべきです。ジュリアス・ベーカー氏の方法は7+6+7です。

【6a】【6b】3連符のリズム練習。

【6c】【6d】20連符のリズム練習。

【7a】【7b】3連符をリズムで入れる比較練習。

【9a】装飾音を目立たせる練習。

【10a】F♭1は必ずE♭レバーを押さえなければ響きが暗く、音程が低くなってしまいます。右手小指を押さえたまま滑らせましょう。

【11a】正確なリズムで吹くための比較練習。

【12a】スタッカートを良く鳴らすためのリズム練習。

【12b】スラーを丁寧に吹いてスタッカートを短く吹くためのリズム練習。

【12c】~【12f】リズム練習。

【13a】それぞれのスラーをディミヌエンドで吹くためのリズム練習。

【13b】それぞれのスラーをディミヌエンドで吹きながら長いクレッシェンドを行う方法。

【14a】~【14c】リズム練習。

【15a】【15b】リズム練習。

【15c】【15d】ディミヌエンドのための練習。

【16a】【16b】リズム練習。

【18a】メロディライン。

【18b】ピアニシモで極めてレガートに吹くための練習。まず、フォルテシモで練習して、その後、息の量だけを減らしてフォルテシモのパワーで練習する。

【18c】付点8分音符に続く32分音符2つのリズムは、このリズムに近くなります。

【19a】まず、レガートで音質に注意して練習します。

【19b】それぞれの4分音符を安定した奏法で良い音質で吹きます。それに続くスタッカートが同じ音質であるように注意して練習します。

【20a】【20b】同上。

【21a】スタッカートを良く鳴らすためのリズム練習。

【21b】スタッカートを短く演奏するためのリズム練習。口の中を狭くする事が有効です。

【21c】折り返しリズム練習。

【21d】「k」から始まるダブルタンギングの練習。

【21e】前から続けるための準備練習。

【21f】~【21h】レガートでのリズム練習。

【21j】4分音符と同じ良い音質でスタッカートを吹きます。

【22a】メロディライン。

【22b】リズム練習。

【23a】同上。

【24a】同上。

【25a】【25b】同上。

【27a】~【27c】同上。A3からE3に下降するのが難しい場合は「P」のE3で右手小指を離して良い。

【28a】~【28c】リズム練習。

【28d】H足部管の楽器では「G」でギズモGizmoを押さえる。

【29a】レガートでリズム練習。音質にも注意する。

【29b】【29c】ダブルタンギングのための練習。常に楽器を安定させて息の圧力を上げて吹く。

【30a】【31a】同上。

【32a】レガートやテヌートで良い音質を確認した後にダブルタンギングで同じ音質で練習します。

【33a】【33b】リズム練習。

【34a】装飾音の折り返しリズム練習。

【34b】装飾音の折り返しバッテリーリズム練習。