セシル・シャミナード作曲「小協奏曲」の 山元版と技術練習です。
山元版は作曲者シャミナードのオリジナル版にブレス、ダイナミクス、アクセント、テヌート、速度表示、発想記号などを加えてあります。
この楽譜を使用される場合は、必ずオリジナル版と比較して、私が付け加えた意図を理解してください。
これは表現のための、ひとつの方法に過ぎません。
他にも良い方法が、たくさんあるはずです。
参考程度にご覧頂ければと思います。
以下は技術練習になります。
具体的な攻略方法の提案です。
【1a】【1b】などのリハーサルナンバーは、それぞれの部分の効果的な練習方法です。
【1】⇔【1a】、【1】⇔【1b】のように【楽譜通りの形】と【変奏】を行き来して練習してください。
ひとつのリハーサルナンバーに複数のエクササイズ(繰り返し記号)がある場合は、それぞれのエクササイズの最後の音と次のエクササイズの最初の音が同じになっておりますので、繰り返しをせずに繋いで練習することが可能です。
それぞれのエクササイズを良く練習した後に、最後のエクササイズ→1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ→2つ前のエクササイズ+1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ、といった「さかのぼり練習」も大変効果的です。
【2a】【2c】7連符を均等に吹くための練習。
【3a】リズム練習。指だけでなく音質を高めるために有効。
【3b】【3c】7連符を均等に吹くための練習。
【4a】〜【4d】kから始めるダブルタンギングの練習。t-t-kで始めるより合理的。
【4e】【4f】折り返しリズム練習。一方通行の練習より効果的。
【4g】【4h】リズム練習。
【5a】~【5c】リズム練習。
【8a】2つずつのスラーを強調するための練習。
【8b】【8c】kから始めるダブルタンギングの練習。
【8d】ダブルタンギングの分割練習。
【9a】同上。
【9b】折り返しリズム練習。
【10a】同上。
【10b】装飾音を入れる事によってリズムが変わってない事をチェックするための比較練習。
【12a】リズム練習。
【12b】から【12d】メロディラインを目立たせるためのリズム練習。
【12e】リズム練習。
【13a】【13b】同上。
【14a】〜【14c】リズム練習。
【14d】4×3に感じての分割練習。
【14e】〜【14h】4連符とみなしてのリズム練習。
【15a】装飾音を入れる事によってリズムが変わってないかをチェックするための練習。
【15c】リズム練習。
【15d】【15e】リズム練習。
【16a】装飾音を入れる事によってリズムが変わってないかチェックするための練習。
【16b】〜【16e】リズム練習。
【18a】リズム練習。
【18b】【18c】7連符を均等に吹くためのリズム練習。
【18d】【18f】分割折り返しリズム練習。
【18g】【18h】リズム練習。
【20a】【20b】折り返しリズム練習。
【21a】〜【21d】リズム練習。
【21e】全てをレガートでリズム練習。
【21f】アーティキュレーションを付けてリズム練習。
【22】【23】装飾音の付いた音符は均等な長さで吹きます。作曲者は冒頭のテーマとは違うリズムで書いています。長調は大きめ、短調は小さめに吹きます。M.モイーズ版、L.モイーズ版では逆になっていますが、あまり音楽的とは言えません。ちなみに作曲者のオリジナルと思えるEnoch版にはダイナミクスの指定はありません。
【24a】〜【24c】リズム練習。
【25a】レガートで練習して良い響きを記憶する。
【25b】レガートと同じ響きで吹けているかをチェックする練習。
【24c】【25d】同上。
【25e】〜【25j】リズム練習。
【26a】リズム練習。
【26b】高い部分の折り返しリズム練習。
【26c】分割練習。