フルート上達の秘伝

短時間で最大の効果を上げる練習方法を公開しています

Koehler : op.33-1 No.13

ケーラー作曲「15の易しい練習曲」作品33-1、第13番の 山元版と技術練習です。

山元版は、作曲者ケーラーのオリジナル版にブレス、ダイナミクス、アクセント、テヌート、速度表示、発想記号などを加えてあります。

この楽譜を使用される場合は、必ずオリジナル版と比較して、私が付け加えた意図を理解してください。

これは表現のための、ひとつの方法に過ぎません。

他にも良い方法が、たくさんあるはずです。

参考程度にご覧頂ければと思います。

 

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Koehler : op.33-1-13 p.1

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Koehler : op.33-1-13 p.2

 

 

以下は技術練習になります。

具体的な攻略方法の提案です。

1a】【1b】などのリハーサルナンバーは、それぞれの部分の効果的な練習方法です。

11a】、【11b】のように【楽譜通りの形】と【変奏】を行き来して練習してください。

ひとつのリハーサルナンバーに複数のエクササイズ(繰り返し記号)がある場合は、それぞれのエクササイズの最後の音と次のエクササイズの最初の音が同じになっておりますので、繰り返しをせずに繋いで練習することが可能です。

それぞれのエクササイズを良く練習した後に、最後のエクササイズ→1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ2つ前のエクササイズ+1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ、といった「さかのぼり練習」も大変効果的です。

 

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Koehler : op.33-1-13 Ex p.1

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Koehler : op.33-1-13 Ex p.2

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Koehler : op.33-1-13 Ex p.3

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Koehler : op.33-1-13 Ex p.4

 

【1a】スタッカートを良い音質で確実にディミヌエンドするための練習。テヌートで良い音質で吹いて、スタッカートでも同じ音質で吹く。

【1b】ディミヌエンドの練習。

【1c】リズムを付けずにディミヌエンドの練習。

【1d】少しテンポを上げて、リズムを付けてディミヌエンドの練習。

【2a】表情の変化をつける練習。

【2b】良い音質でピアニシモで吹くための練習。フォルテシモの構えとパワーで息の量だけを減らします。

【3a】ゆっくりのテンポでディミヌエンドの練習。タンギングをするとディミヌエンドご簡単になります。

【3b】少しはやくスラーを付けて練習。スラーを付けた方が難しいです。

【4a】メロディライン。

【4b】メロディラインを目立たせるためのリズム練習。

【5a】確実にディミヌエンドするための練習。

【6a】スラーの付いていない音符をハッキリ吹くためのリズム練習。

【7a】同上。
 
【8a】ピアノで良い音質で吹くためのリズム練習。構えの圧力、息の圧力が落ちないように。

【9a】メロディライン。

【9b】メロディラインを目立たせるためのリズム練習。