ガブリエル・フォーレ作曲「ファンタジー」作品79の 山元版と技術練習です。
山元版は作曲者フォーレのオリジナル版にブレス、ダイナミクス、アクセント、テヌート、速度表示、発想記号などを加えてあります。
この楽譜を使用される場合は、必ずオリジナル版と比較して、私が付け加えた意図を理解してください。
これは表現のための、ひとつの方法に過ぎません。
他にも良い方法が、たくさんあるはずです。
参考程度にご覧頂ければと思います。
以下は技術練習になります。
具体的な攻略方法の提案です。
【1a】【1b】などのリハーサルナンバーは、それぞれの部分の効果的な練習方法です。
【1】⇔【1a】、【1】⇔【1b】のように【楽譜通りの形】と【変奏】を行き来して練習してください。
ひとつのリハーサルナンバーに複数のエクササイズ(繰り返し記号)がある場合は、それぞれのエクササイズの最後の音と次のエクササイズの最初の音が同じですので、繰り返しをせずに繋いで練習することが可能です。
それぞれのエクササイズを良く練習した後に、最後のエクササイズ→1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ→2つ前のエクササイズ+1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ、といった「さかのぼり練習」も大変効果的です。
【4a】上行形のスラーをディミヌエンドで吹いてメロディラインを目立たせるための練習。
【4b】スラーをディミヌエンドで吹けているかを確認する練習。
【4c】【4d】より丁寧な練習。
【6a】〜【6c】スラーを強調するためのリズム練習。
【7a】〜【7e】小指を滑らせるための練習。E1は必ずE♭レバーを押さえる。
【8a】【8b】タンギングのための分割練習。
【10a】【10b】ピアノで良い音質で吹くためのリズム練習。
【12a】スタッカートがハッキリ吹けているかを確認する練習。
【13a】スタッカートのためのリズム練習。
【14a】〜【14c】低音域でスタッカートをハッキリ鳴らすためのリズム練習。
【15a】【15b】アクセントをハッキリ付けるためのリズム練習。
【18a】メロディラインにディミヌエンドを付けて練習。
【18b】【18c】アクセント付けとディミヌエンドの練習。
【19a】〜【19c】同上。
【21a】メロディラインをしっかり鳴らす。
【21b】スタッカートを良い音質でハッキリと吹くための折り返し練習。
【22a】【22b】スラーを強調するためのリズム練習。
【23a】【23b】リズム練習。
【24a】低音域でのタンギングの練習。
【24b】【24c】高音域でのタンギング練習。
【26a】【26b】リズム練習。
【26c】分割練習。
【27a】【27b】リズム練習。
【29a】【29b】低音域でアクセントを付けるための練習。
【31a】【31b】リズム練習。
【32a】〜【32c】5連符を均等に吹くための折り返し練習。
【32d】〜【32f】頂点部分を取り出した折り返しリズム練習。
【35a】〜【35d】5連符を均等に吹くためのリズム練習。
【35e】トリルが入ってもリズムが変わらないように吹くための比較練習。