フルート上達の秘伝

短時間で最大の効果を上げる練習方法を公開しています

New Daily Exercises 3d. : Variations for Arpeggios in All Resisters

全音域のアルペジオの練習「3c」のための変奏です。
ハ長調での例を示します。
他の調でも同様に練習してください。
また、f、p、ff、ppやクレッシェンド、ディミヌエンドなどダイナミクスにも変化を付けてください。

 

 

Variations for Arpeggios in All Resisters 3d p.1

Variations for Arpeggios in All Resisters 3d p.2




まず、2音間を往復する【A】パターンのための変奏です。

【1】分割してレガートとスタッカートの音質を比較する練習。
一般的にスタッカートで演奏する時にレガートよりも音質が悪くなりやすいので注意します。
レガートでの吹き方を変えなければスタッカートも同じ音質で吹く事ができるはずです。
繰り返しを行わないで吹いた場合、16秒。

【2】全体をレガートとスタッカートで吹いて比較する練習。
いろいろなダイナミクスで練習しましょう。

【3】spになってもfと音程、音質が変わらないように気をつけます。

次に【B】パターンのための変奏です。

【1】分割してレガートとスタッカートで音質を比較する練習。
繰り返さないで吹いた場合、8秒。

【2】レガートとスタッカートを、それぞれpとfで比較練習します。
音質と音程に気をつけます。

【3】途中でリズムを替える練習。
この形で練習すると6秒かかります。
12の長調または短調で練習しても6秒‪✕12=72秒、1分12秒しか、かかりません。

以下は【C】パターンのための変奏です。

【1】分割してレガートとスタッカートで音質、音程を比較します。

【2】全体をレガートとスタッカートで練習します。

【3】途中でリズムを切り替える練習です。

【4】3連符で「t - k」と「t k - 」のアーティキュレーションを練習します。
Boehmの「Grande Polonaise」を練習する時にも役立ちます。




New Daily Exercises 3c-1. and 3c-2. : Arpeggios in All Resisters

アルペジオのためのエクササイズ「3a-1」「3a-2」で全ての長調または短調の部分練習を行った後に全音域のアルペジオを練習した方が良いでしょう。
これも1日に12の全ての長調または短調で練習します。
4連符=120 M.M.=4分音符=0.5秒、6連符=付点4分音符=80 M.M.=0.75秒で計算すると、1つの調のアルペジオ【A】パターンを吹くと6秒かかります。
その後、【B】パターンを1回繰り返して練習した場合、6秒かかります。
それらを12の全ての長調または短調で練習すると、12秒‪✕12=144秒=2分24秒で終える事ができます。
また、【C】パターンを1回繰り返して練習した場合、6.75秒かかりますので【A】パターンと組み合わせて12の長調または短調で練習した場合、12.75秒‪✕12=153秒=2分33秒で終える事ができます。
上手く吹けない調はリズム練習や分割⇒結合練習を行って、早いうちに4分音符=120 M.M. 以上で吹く事ができるようになりましょう。
レガートで良い音質、音程で正確に吹けるようになったら、さまざまなダイナミックスやアーティキュレーションで練習しましょう。
具体的な練習方法は事項「3d」で説明します。

Arpeggios in All Resisters 3c p.1



Arpeggios in All Resisters 3c p.2

 

Arpeggios in All Resisters 3c p.3

 

Arpeggios in All Resisters 3c p.4

 

Arpeggios in All Resisters 3c p.5

 

Arpeggios in All Resisters 3c p.6

 

 

 

New Daily Exercises 3b. : Variations for Arpeggios

アルペジオの部分練習「3a-1」「3a-2」の練習方法です。
上手く吹けない時は、そのままの形で悪戦苦闘するよりも、リズム変奏や分割→結合練習を行うと簡単に解決できる事が多いです。
音階やアルペジオだけでなく、長いパッセージなども細かく分けて、リズム変奏を何種類も行って、それぞれの部分を良い音質で吹けるように磨き上げると、結合して元の形に戻した時に上手く吹く事ができます。
ここでは、ハ長調の高音域の譜例だけで説明しますが、練習方法は低音域でも同じです。

 

 

Variations for Arpeggios 3b p.1

Variations for Arpeggios 3b p.2




4分音符=120で吹いた場合、【1】は繰り返しなしで6秒かかります。
1回繰り返した場合は10秒かかります。
【2】と【3】では、繰り返しなしで4.5秒、1回繰り返しして7.5秒です。
例えば【1】を1回繰り返しして、同様に低音域も練習した場合、20秒かかります。
それを12の全ての長調または短調で練習した場合、20秒‪✕12=240秒、4分になります。
リズム変奏を利用して練習すると、時間はかかりますが、より丁寧な練習になるので技術の定着に役立ちます。
アルペジオは音階や3度より難しいので、調によっては4分音符=120で吹く事は、かなり難しく感じる事があるかもしれません。
しかし、リズム練習や分割⇒結合練習を行う事によって解決できると思います。
果敢に挑戦してください。


まず【A】パターンの変奏例です。
繰り返しをしないで4分音符=120、付点4分音符=80で吹いた場合の秒数を付けてあります。

【1】それぞれの4分音符にヴィブラートを付けて良い音質、音程で吹きましょう。
4分音符が良い音質で吹けていれば、16分音符も良い音質で吹けているはずです。
最初の4分音符の後にブレスの記号を付けてありますが、タイの後であれば、どこでブレスを取っても構いません。

【2】,【3】も同じです。

【4】上記の4連符よりも、リズムが詰まっています。
テンポアップへの準備練習です。

【5】,【6】リズム練習です。

【7】,【8】スタッカートでのリズム練習です。

【9】,【10】レガートでのリズム練習です。

【11】,【12】レガートとスタッカートの音質を比較する練習です。


以下は【B】パターンのための変奏例です。

【1】~【3】4分音符で音質、音程を確認する練習です。

【4】テンポアップのための準備練習です。

【5】~【8】レガートでのリズム練習です。

【9】,【10】スタッカートでのリズム練習です

New Daily Exercises 3a-1. 3a-2. : Arpeggios

アルペジオの高音域、低音域に分けた部分練習です。
毎日、全ての12の長調または短調で練習します。
奇数日:短調、偶数日:長調(あるいは、その逆)と決めておくと良いでしょう。
音階、3度と同様に、ブリチャルディキー、Aisレバー、右手中指のF♯は使わず、必ず正規の指使いで練習してください。
E♮、F♮は必ず右手小指を押さえましょう。
C♮、C♯とE♮、F♮、F♯の間の動きは右手小指を押さえたまま滑らせる事になります。
B♮3、B♭3、A♯3は右手小指を離した方が音も音程も良く、発音も容易なのですが、速く吹く時は小指を押さえたままで構いません。
常に正しい音程と良い音質で練習する事にも注意しましょう。
指が正確に動くようになったら、p、f、クレッシェンド、ディミヌエンドなどダイナミクスに変化を付けましょう。

 

Arpeggios 3a p.1

 

Arpeggios 3a p.2

 

Arpeggios 3a p.3

 

Arpeggios 3a p.4




「3a-1」「3a-2」は共に各調の高音域と低音域の練習です。
【A】の2音間の往復での形を丁寧に練習してスムーズに吹く事ができるようになると【B】の単純な形は、より簡単に吹く事ができます。
全てのエクササイズは「4連符用」のリズム変奏で練習する事ができます。
慣れてきたら、ダイナミックスやアーティキュレーションに変化を付けて練習しましょう。
詳しくは次項「3b」で説明します。



New Daily Exercises 2e. : Examples for Thirds

これまでの3度進行のエクササイズを組み合わせて練習する例を示します。
これらの例を参考にして練習を工夫してください。
それぞれの例で練習した場合に必要な時間は4分音符=120M.M.=0.5秒、付点4分音符=80M.M.=0.75秒で計算してあります。
1日に12の全ての長調または短調を練習します。
奇数日:短調、偶数日:長調(あるいは、その逆)と決めておくのが良いでしょう。

 

Thirds Examples p.1

 

Thirds Examples p.2

 

Thirds Examples p.3

 

Thirds Examples p.4

 

Thirds Examples p.5

 

Thirds Examples p.6




【Example 1】
【A】【B】共に4分音符を挿入して音質、音程を確認しながらスラーとタンギングで練習します。
譜例にブレスの記入がありますが、タイの後であれば、どこでブレスしても構いません。
全ての長調または、短調で練習した場合、16分で終わります。

【Example 2】
fで吹いた後にsubit pで練習します。
どちらも良い音質、音程で吹けている事を確認してください。
全ての長調または短調で練習した場合、11分20秒で終わります。

【Example 3】
まず、【C】パターンで全ての長調または短調で練習します。
その後、中音域2a-3の【B】パターンを全ての長調または短調で練習します。
長調では8つ、短調では12のエクササイズがあります。
その後、全音域で全ての長調または短調で練習します。
ブレスはタイの後であれば、どこで取っても構いません。
長調で練習した場合:6分6秒、短調で練習した場合:6分36秒。

【Example 4】
まず【C】パターンを全ての長調または短調で練習します。
その後、中音域2a-3の【B】パターンを全ての長調または短調で練習します。
その後、全音域で全ての長調または短調で上行、下行した後にリズムを替えて上行、下行します。
譜例のようにブレスを取れば、メトロノームを使っても余裕をもって練習できます。
全ての長調を練習した場合:10分48秒。全ての短調の場合:11分12秒。

【Example 5】
【C】パターンでリズム練習した後に6連符⇒4連符で練習します。
12の全ての長調または短調を練習した場合、7分で終わります。

 

 

 

New Daily Exercises 2d. : Variations for Thirds in All Resisters

全音域の3度進行の練習「2c」のための変奏です。
ハ長調での例を示します。
他の調でも同様に練習してください。
また、f、p、ff、ppやクレッシェンド、ディミヌエンドなどダイナミクスにも変化を付けてください。

 

Variations for Thirds in All Resisters p.1

 

Variations for Thirds in All Resisters p.2

 

まずは元の形です。
6連符=付点4分音符=80M.M で繰り返しなしで吹いた場合、11.75秒かかります。
繰り返した場合、21.5秒かかります。
繰り返しの後は、付点8分音符の後でブレスを取る事ができます。
テンポやダイナミクスによっては繰り返す前にブレスが必要になると思います。
その場合は【5】のように任意の拍の最初の音まで吹いて、ブレスを取ると、テンポを崩さずに練習できます。


【1】分割してレガートとスタッカートの音質を比較する練習。
一般的にスタッカートで演奏する時にレガートよりも音質が悪くなりやすいので注意します。
レガートでの吹き方を変えなければスタッカートも同じ音質で吹く事ができるはずです。
繰り返しを行わないで吹いた場合、39秒。

【2】全体をレガートとスタッカートで吹いて比較する練習。
いろいろなダイナミクスで練習しましょう。

【3】3連符に感じてスラーとトリプルタンギングで練習します。

【4】3連符で「t - k」と「t k - 」のアーティキュレーションを練習します。
Boehmの「Grande Polonaise」を練習する時にも役立ちます。

【5】この譜例では1回のブレスですが、テンポとダイナミクスによっては2回取っても構いません。
この方法だとメトロノームを使っても余裕でブレスを取る事ができます。

 

 

New Daily Exercises 2c-1. and 2c-2. : Thirds in All Resisters

3度進行「2a-1」「2a-2」で全ての長調または短調の部分練習を行った後に全音域の3度進行を練習した方が良いでしょう。
2‪✕3の6連符として練習したり、3連符‪✕2として練習する事ができます。
これも1日に12の全ての長調または短調で練習します。
6連符=付点4分音符=80 M.M.=0.75秒で計算すると、1つの調の3度進行を繰り返しなしで吹いて最後の全音符2秒を加えると11.75秒かかります。
繰り返しを1回行うと21.5秒です。
それらを12の全ての長調または短調で練習すると、繰り返しをしなかった場合、11.75秒‪✕12=141秒=2分21秒、繰り返しを行った場合、21.5秒‪✕12=258秒=4分18秒になります。

 

 

Thirds in All Resisters 2c. p.1

 

Thirds in All Resisters 2c. p.2

 

Thirds in All Resisters 2c. p.3

 

Thirds in All Resisters 2c. p.4