フルート上達の秘伝

短時間で最大の効果を上げる練習方法を公開しています

Flexibility 3a : Low Resister 1

唇をリラックスさせて低音の音量を増すためのエクササイズです。
sfの所でお腹を使って息の圧力を上げます。
腹筋を締めて吹くのではなく、お腹を膨らませて圧力を上げます。
腹筋を締めるとベルトが緩くなりますが、お腹を張るとベルトがキツく感じます。
腹式呼吸で息を吸うとお腹が膨らみます。
その状態を維持したまま吹き続けます。
sfが付いた音では特に力を入れて圧力を上げましょう。
また、唇は作らないように常に意識して柔らかく保ってください。
頭部管を顎の凹みにしっかりと固定しておかないと唇に力が入ってしまいます。
右手親指で楽器の自分側をしっかり押しましょう。

 

 

Low Resister 1 p.1

 

Low Resister 1 p.2





【1】まず、唇が脱力している事、頭部管が顎の凹みに圧力をかけている事を確認してから吹き始めます。
必ずpで吹き始めます。
お腹を張って息の圧力を上げてsfを吹きます。
決して唇を固くしてはいけません。

【2】~【4】音が低くなっても同じ吹き方で吹き続けるエクササイズです。

【5】スラーよりもタンギングする方が難しいと思います。
タンギングのsfで唇を変えると難しくなります。
変えなければスラーと同じように音量を出す事ができるはずです。

sfをタンギングする時に絶対にキーを叩いてはいけません。

8分休符で次の指を準備しておきましょう。

 

キーを叩くのは現代音楽の技法で、作曲者が指示していない限り叩いてはいけません。

キーを叩くと少し音の立ち上がりは良くなりますが、良い奏法であればキーを叩かなくても音は立ち上がります。

聴衆の前でキーを叩くのは「私は低音域を上手く発音できません」と宣言しているようなものです。

「キーを叩くのは恥」だと心してください。

このような「恥知らずフルーティスト」はプロにも結構います。