難しい音形の攻略法を示します。
マニアックと言われようが何と言われようが、これくらい難しい物はあらゆる方法を用いて徹底的に練習して本番でのリスクを回避しなければなりません。
また、それは美しい演奏への自信につながります。
分割練習、リズム練習、さかのぼり練習、折り返し練習など工夫してください。
音質や音程にも気をつけましょう。
1つの繰り返し記号は最低4回吹いて技術を定着させます。
指のフォームが悪いと上手く吹く事ができません。
指を上げすぎないように注意しましょう。
右手小指が伸びきっている人は足部管を上手く操作できません。
まず、フォームを直しましょう。
難しい部分を、いろいろな方法で丁寧に練習する事は大切ですが、日課練習を行う事で早いうちに全ての調での音階、3度、アルペジオを様々なアーティキュレーションで、かなりのテンポでいつでも吹けるようになっておくと練習時間の節約ができます。
【1】2つのテヌートは作曲者による物。フランスの作曲家はハッキリ吹いて欲しい所にテヌートを付ける傾向がある。「アクセントに近い」と解釈した方が良いかもしれない。
【1a】メロディライン。
【1b】アクセントを強調するためにダイナミックスの差をつける。
【2a】【2b】レガート、アーティキュレーション、ダイナミックスの練習。
【3】スラーの中にある装飾音はタンギングせずに息でアクセントを付ける。
【3a】【3b】分割リズム練習。アクセントを意識する。
【3c】音階の分割練習。Aisレバーを使うと容易になります。
【3d】~【3j】分割折り返しリズム練習。特に高い部分は、いろいろなリズム変奏で丁寧に練習します。
【4】1拍目、3拍目はAisレバーを使うと容易になります。
【4a】まず、分割練習で暗譜する。
【4c】~【4f】リズム練習。
【5a】メロディライン。
【5b】分割リズム練習。
【5c】最終的に3連符を表現できるようにする。
【6】スタッカートの付いた3連符とアクセントの付いた3連符の違いをハッキリと表現する。
【6a】メロディライン。
【6b】2連符でレガートで練習します。音質を確認して暗譜する。
【6c】3連符で練習する。
【6d】【6e】アクセントを付けて練習する。長い音符と短い音符が同じ音質で吹けているかを確認する。
【6f】~【6h】同上。
【6j】折り返し練習。
【6k】【6m】折り返しリズム練習。
【6n】【6p】リズム練習。それぞれ最後の4連符に集中する。
【7】アクセント・スタッカートの付いた3連符とスタッカートのみが付いた3連符の違いを表現する事。
【7a】3連符を均等に鳴らすためのリズム練習。
【7b】【7c】音質を確認するための分割リズム練習。
【7d】【7e】リズム練習。
【8】A3⇒E3のレガートは難しいのでE3で右手小指を離す。
【8a】【8b】分割リズム練習。
【9a】【9b】メロディライン。ダイナミックスも練習する。
【9c】【9d】リズム練習。
【10】前述の通りテヌートはアクセントのように演奏した方が良い。
【10a】アーティキュレーションの練習と極めてレガートで吹くための練習。