フュルステナウ作曲「音の花束」作品125、第22番の山元版と技術練習です。
山元版は作曲者のオリジナル版にブレス、ダイナミクス、アクセント、テヌート、速度表示、発想記号などを加えてあります。また、連符の譜割りも変えてあります。
この楽譜を使用される場合は、必ずオリジナル版と比較して、私が付け加えた意図を理解してください。
これは表現のための、ひとつの方法に過ぎません。
他にも良い方法が、たくさんあるはずです。
参考程度にご覧頂ければと思います。
以下は技術練習になります。
具体的な攻略方法の提案です。
【1a】【1b】などのリハーサルナンバーは、それぞれの部分の効果的な練習方法です。
【1】⇔【1a】、【1】⇔【1b】のように【楽譜通りの形】と【変奏】を行き来して練習してください。
ひとつのリハーサルナンバーに複数のエクササイズ(繰り返し記号)がある場合は、それぞれのエクササイズの最後の音と次のエクササイズの最初の音が同じになっておりますので、繰り返しをせずに繋いで練習することが可能です。
それぞれのエクササイズを4回以上吹いて技術を定着させた後に、最後のエクササイズ→1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ→2つ前のエクササイズ+1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ、といった「さかのぼり練習」も大変効果的です。
【1a】~【1c】難しい音階ではないが、折り返し練習で全ての音符を均等な音質でフォルテシモで鳴らし切る。
【2a】まず、ゆっくりフォルテで良く鳴らす。次に息の圧力と構えの圧力を変えないで、息の量だけ減らしてピアノで音質と音程を確認する。
【2b】クレッシェンド、ディミヌエンドの練習。
【2c】それぞれのスラーをディミヌエンドで吹いて、ひと回りずつ大きくすると、長いクレッシェンドになる。
【4a】下降のアルペジオでディミヌエンドしないで良い音質で吹く練習。
【4b】~【4g】低音域でのスタッカートの練習。唇に頼らないで息の圧力で音量を出す事。
【4h】それぞれのスラーの頭にアクセントを付けるためのリズム練習。
【5a】メロディライン。
【5b】スタッカートをハッキリ吹くためのリズム練習。
【6a】~【6b】リズム練習。
【6c】分割リズム練習。それぞれを何回も練習した後につなぎます。
【7a】~【7c】音質のための折り返し練習。
【8a】メロディライン。
【8b】メロディラインを目立たせるためのリズム練習。
【8c】メロディライン以外の音が小さく吹けているかを確認するリズム練習。
【9a】レガートでのリズム練習。
【9b】アーティキュレーションを付けたリズム練習。
【9c】メロディラインを目立たせるためのリズム練習。
【10a】リズム練習。
【11a】リズム練習。
【12a】リズム練習。
【13a】リズム練習。
【14a】リズム練習。
【15a】4分の3拍子に感じてレガートで響きを確認する練習。
【15b】【15c】長い音符で響きと奏法の安定を確認する練習。
【19a】【19b】リズム練習。
【20a】メロディラインとスビットフォルテシモの練習。
【21a】メロディライン。
【21b】リズム練習。
【22a】リズム練習。
【23a】リズム練習。
【24a】全ての音符を均等に鳴らすためのリズム練習。
【25a】確実にディミヌエンドするための分割練習。
【25b】リズム練習。「Ais」ではAisレバーを使用する。「+」からは親指をブリチャルディキーの位置にする。
【27a】メロディライン。
【27b】リズム練習。
【28a】【28b】リズム練習。
【28c】5連符のための折り返しリズム練習。