フュルステナウ作曲「音の花束」作品125、第19番の山元版と技術練習です。
山元版は作曲者のオリジナル版にブレス、ダイナミクス、アクセント、テヌート、速度表示、発想記号などを加えてあります。また、連符の譜割りも変えてあります。
この楽譜を使用される場合は、必ずオリジナル版と比較して、私が付け加えた意図を理解してください。
これは表現のための、ひとつの方法に過ぎません。
他にも良い方法が、たくさんあるはずです。
参考程度にご覧頂ければと思います。
以下は技術練習になります。
具体的な攻略方法の提案です。
【1a】【1b】などのリハーサルナンバーは、それぞれの部分の効果的な練習方法です。
【1】⇔【1a】、【1】⇔【1b】のように【楽譜通りの形】と【変奏】を行き来して練習してください。
ひとつのリハーサルナンバーに複数のエクササイズ(繰り返し記号)がある場合は、それぞれのエクササイズの最後の音と次のエクササイズの最初の音が同じになっておりますので、繰り返しをせずに繋いで練習することが可能です。
それぞれのエクササイズを4回以上吹いて技術を定着させた後に、最後のエクササイズ→1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ→2つ前のエクササイズ+1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ、といった「さかのぼり練習」も大変効果的です。
【1a】~【1c】上行の音階の折り返しリズム練習。難しい音階ではないがフォルテで豊かな響きと正確な音程である事を確認する。
【1d】アルペジオの分割リズム練習。響きと音程を確認する。
【1e】【1f】アルペジオの分割折り返しリズム練習。
【1g】C#1⇔E1で小指を滑らせる練習。毎日、小指のトレーニングを行っていれば、このエクササイズは不要です。
小指のトレーニングDaily Exercises No.9 Training for Right Fourth Finger - フルート上達の秘伝 (hatenablog.com)
【1h】アルペジオの折り返しリズム練習。レガートに注意する。
【1j】ディミヌエンドの練習。音程が下がらないように息の圧力を一定のまま息の量を減らしていく。
【2a】~【2c】上行の音階のための折り返しリズム練習。響きと音程を確認する。
【2d】アルペジオの分割リズム練習。
【2e】上行形の折り返しリズム練習。
【3】【4】これらのフレーズはディミヌエンドせずに最後まで鳴らしきる。複前打音は正しい運指で吹く。
【4a】アルペジオの折り返しリズム練習。響きを確認する。
【4b】【4c】アルペジオの分割折り返しリズム練習。
【5a】アルペジオのリズム練習。
【5b】【5c】アルペジオの折り返しリズム練習。
【5d】リズム練習。それぞれを良く練習してから繰り返し記号をはずして繋ぐ。
【6a】分割リズム練習。
【6b】リズム練習。
【7a】分割リズム練習。
【7b】リズム練習。
【8a】まず、レガート、ピアノで良い響き、良い音程である事を確認する。
【8b】【8e】分割繰り返し練習。ピアノでも良い響きでハッキリとしたアーティキュレーションで吹く事。
【9a】~【9d】レガートでピアノとディミヌエンドを確認してから楽譜通りのリズムとアーティキュレーションで吹く。
【10a】まず、ダイナミクスの変化を練習する。
【11a】【11b】同上。
【12a】【12b】同上。
【13a】【13b】アーティキュレーションを目立たせるためのリズム練習。
【14a】【14b】同上。
【15a】アルペジオの分割練習。
【15a】【15c】5連符を均等に吹くための練習。
【16a】~【16d】リズム練習。