フルート上達の秘伝

短時間で最大の効果を上げる練習方法を公開しています

Furstenau : Bouquet des Tons No.13

フュルステナウ作曲「音の花束」作品125、第13番の山元版と技術練習です。

山元版は作曲者のオリジナル版にブレス、ダイナミクス、アクセント、テヌート、速度表示、発想記号などを加えてあります。また、連符の譜割りも変えてあります。

Lentoの第3小節目の「?」付いた音符はオリジナル版ではC♮3です。

この楽譜を使用される場合は、必ずオリジナル版と比較して、私が付け加えた意図を理解してください。

これは表現のための、ひとつの方法に過ぎません。

他にも良い方法が、たくさんあるはずです。

参考程度にご覧頂ければと思います。

 

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Furstenau : Bouquet des Tons No.13 p.1

 

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Furstenau : Bouquet des Tons No.13 p.2

 

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Furstenau : Bouquet des Tons No.13 p.3

 

以下は技術練習になります。

具体的な攻略方法の提案です。

【1a】【1b】などのリハーサルナンバーは、それぞれの部分の効果的な練習方法です。

【1】⇔【1a】、【1】⇔【1b】のように【楽譜通りの形】と【変奏】を行き来して練習してください。

ひとつのリハーサルナンバーに複数のエクササイズ(繰り返し記号)がある場合は、それぞれのエクササイズの最後の音と次のエクササイズの最初の音が同じになっておりますので、繰り返しをせずに繋いで練習することが可能です。

それぞれのエクササイズを4回以上吹いて技術を定着させた後に、最後のエクササイズ→1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ→2つ前のエクササイズ+1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ、といった「さかのぼり練習」も大変効果的です。

 

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Furstenau : Bouquet des Tons No.13 Ex p.1

 

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Furstenau : Bouquet des Tons No.13 Ex p.2

 

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Furstenau : Bouquet des Tons No.13 Ex p.3

 

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Furstenau : Bouquet des Tons No.13 Ex p.4

 

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Furstenau : Bouquet des Tons No.13 Ex p.5

 

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Furstenau : Bouquet des Tons No.13 Ex p.6

 

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Furstenau : Bouquet des Tons No.13 Ex p.7

 

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Furstenau : Bouquet des Tons No.13 Ex p.8

 

【1a】難しいアルペジオではないが、良い響きと音程を確認する。

【1b】メロディラインと響きを確認する。

【1c】【1d】豊かな響きで練習して、楽譜通りに戻った時に同じ響きである事を確認する。

【2a】音程と響きの確認。

【2b】メロディラインと響きの確認。

【2c】【2d】音の下降の練習。決してうつむいたり唇を固くしてはいけない。のE3では右手小指を離して良い。

【3】「?」の付いた音符はオリジナル版ではC♮3になっていますがD♮3の方が音楽的に良いと思われるので替えておきました。

【3a】メロディライン。

【3b】メロディラインを出すための分割リズム練習。極端にダイナミクスの差をつけて練習します。〇のブラケットで示された部分は正しい指使いで吹く方が良いのですが、小指をC♯レバーに置いたまま吹く事もできます。

【3c】メロディライン以外の音が小さく吹けているかを確認する分割リズム練習。

【3d】G1⇔C♯1で小指を滑らせる練習。

【3e】3連符の最初の音をハッキリ発音してメロディラインを目立たせるための分割リズム練習。

【4a】メロディライン。
 
【5a】アルペジオのための分割リズム練習。それぞれを何回も良く練習した後に繰り返し記号をはずしてつなぎます。

【6a】メロディライン。

【6b】音の下降のための分割リズム練習。

【7a】同上。

【8a】メロディライン。

【8b】メロディラインを出すための分割リズム練習。

【9a】メロディライン。

【9b】~【9e】音の下降のための練習。

【10a】アルペジオのための分割繰り返し練習。それぞれを良く練習した後に繰り返し記号をはずしてつなぎます。

【10b】最後のアルペジオの折り返し練習。

【11】複前打音は正しい指使いで行います。

【11a】【11b】半音階の頂点部分の折り返しリズム練習。

【11c】【11d】半音階全体のリズム練習。

【12】複前打音は正しい指使いで行います。2分音符に付いた4つの複前打音は、ゆっくりから始めます。