フルート上達の秘伝

短時間で最大の効果を上げる練習方法を公開しています

Super Technique for Sonatine by Sancan 1

難しい音形の攻略法を示します。

マニアックと言われようが何と言われようが、これくらい難しい物はあらゆる方法を用いて徹底的に練習して本番でのリスクを回避しなければなりません。

また、それは美しい演奏への自信につながります。

分割練習、リズム練習、さかのぼり練習、折り返し練習など工夫してください。
音質や音程にも気をつけましょう。
1つの繰り返し記号は最低4回吹いて技術を定着させます。
指のフォームが悪いと上手く吹く事ができません。
指を上げすぎないように注意しましょう。
右手小指が伸びきっている人は足部管を上手く操作できません。
まず、フォームを直しましょう。
難しい部分を、いろいろな方法で丁寧に練習する事は大切ですが、日課練習を行う事で早いうちに全ての調での音階、3度、アルペジオを様々なアーティキュレーションで、かなりのテンポでいつでも吹けるようになっておくと練習時間の節約ができます。

 

 

Sancan Sonatine Ex p.1

 

Sancan Sonatine Ex p.2

 

Sancan Sonatine Ex p.3

 

Sancan Sonatine Ex p.4

 

【1】Durand版のフルートパート譜では最初の小節のスラーが落ちています。スコアにはスラーがありますので必ずスラーで吹いてください。

【1a】【1b】折り返し練習。均等な音質で極めてレガートに吹きます。

【1c】~【1f】2つずつのスラーを良い音質で吹くための比較練習。

【2】トリルは最初の付点4分音符の間だけです。次の付点4分音符では止めます。この後にも同じようなトリルがあります。楽譜通りにトリルしなければなりません。
3つの3連符の後にブレスを取るのが音楽的に良いと思います。

【2a】難しい音列ではありませんが折り返しリズム練習を行う事によって音の繋がりや音質が良くなります。

【2b】スタッカートは粗末に吹いてしまいやすいので、レガート、テヌートと比較して音質をチェックします。

【2c】ゆっくりディミヌエンドの練習を行います。音質もチェックします。

【3a】【3b】まず、タンギングしてディミヌエンドを練習します。

【3c】【3d】スラーを付けてディミヌエンドを練習します。スラーの方が難しいです。

【4a】~【4c】2つずつのスラーを良い音質で吹いて、E♭1を確実に発音する練習。

【4d】~【4f】ピアノで良い音質で極めてレガートでアルペジオを吹くための練習。まず、フォルテで練習した後に息の圧力、構えの圧力をそのままに息の量だけを減らして吹きます。ピアノは決してリラックスして吹いてはいけません。

【5a】~【5f】同上。

【5g】~【5j】7連符を均等なリズムで吹くための練習。