ジークフリート・カルグ=エラート作曲「ソナタ アパッショナータ」作品140の 山元版と技術練習をです。
山元版は作曲者カルグ=エラートのオリジナル版にブレス、ダイナミクス、アクセント、テヌート、速度表示、発想記号などを加えてあります。
この楽譜を使用される場合は、必ずオリジナル版と比較して、私が付け加えた意図を理解してください。
これは表現のための、ひとつの方法に過ぎません。
他にも良い方法が、たくさんあるはずです。
参考程度にご覧頂ければと思います。
以下は技術練習になります。
具体的な攻略方法の提案です。
【1a】【1b】などのリハーサルナンバーは、それぞれの部分の効果的な練習方法です。
【1】⇔【1a】、【1】⇔【1b】のように【楽譜通りの形】と【変奏】を行き来して練習してください。
ひとつのリハーサルナンバーに複数のエクササイズ(繰り返し記号)がある場合は、それぞれのエクササイズの最後の音と次のエクササイズの最初の音が同じですので、繰り返しをせずに繋いで練習することが可能です。
それぞれのエクササイズを良く練習した後に、最後のエクササイズ→1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ→2つ前のエクササイズ+1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ、といった「さかのぼり練習」も大変効果的です。
【1a】メロディライン。
ダイナミクスをハッキリ付ける。
【1b】アーティキュレーションを目立たせるためのリズム練習。
【3a】アーティキュレーションを目立たせるためのリズム練習。
【3b】スタッカートを正確に表現するための練習。
【4】トリルの前でブレスを取る人が多いですが、トリルから始まるフレーズではないので良くありません。
【4a】【4b】分割リズム練習。それぞれを良く練習したのちに繰り返し記号を外して連結して練習。
【5a】〜【5c】7連符を均等に吹くための練習。
【5d】【5e】スビットピアノの練習。
【6a】【6b】装飾音を良く鳴らすための練習。
【7a】【7b】アーティキュレーションを強調するためのリズム練習。
【7e】実際に演奏する時の感じ方。
【7d】分割練習。
【7e】リズム練習。
【7f】実際に演奏する時の感じ方。
【7g】【7h】リズム練習。
【7j】高い部分の折り返しリズム練習。
【7k】実際に演奏する時の感じ方。
【7m】リズム練習。
【8a】確実にスタッカートで吹くための練習。
【10a】〜【10c】7連符を均等に吹くための練習。
【13a】音質を高めるためのリズム練習。
【13b】小節ごとのクレッシェンド、ディミヌエンドを確実に行うためのリズム練習。
【17a】リズム練習。
【18a】アーティキュレーションとメロディラインを目立たせるためのリズム練習。
【19a】〜【19d】スタッカートをハッキリ良い音質で吹くためのリズム練習。
【20a】〜【20c】リズム練習。
【20d】【20e】2つずつのスラーを強調するためのリズム練習。
【20f】【20g】頂点部分の折り返しリズム練習。
【21a】〜【21c】リズム練習。音が下がってきた時に響きが薄くならないように。
【22a】スタッカートをしっかり鳴らすためのリズム練習。
【22b】それぞれのスラーの最初の音を長めに吹くためのリズム練習。
【22c】【22d】リズム練習。
【22e】次の部分につなぐ練習。
【23a】メロディライン。
【23b】2つの声部を出すための練習。