フルート上達の秘伝

短時間で最大の効果を上げる練習方法を公開しています

Training for Right Fourth Finger

音階などの練習とは別に、小指のための日課練習を行いましょう。
毎日、それぞれのエクササイズを手首を動かさないで、初めのうちはゆっくりとしたテンポで、しかし速い動きで練習してください。

 

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Training for Pinky

 

 

 

 

以下の変奏で効率良く練習しましょう。

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Variation for Training for Pinky p.1

 

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Variation for Training for Pinky p.2

 

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Rhythmic Variations for Pinky

 

【1】★の付いた音符は①E♭→②E♮→③F♮→④F♯と替えて行きます。
練習量を増やすために複数回繰り返してください。

【2】【3】6つの音のリズム変奏を利用すると、さらに効果的です。

【4】【5】繰り返した時にリズムパターンを替えるとこうなります。

【6】~【9】
【1b】【2b】【3b】だけを練習する時には、4つの音のリズム変奏を利用する事もできます。

【10】H足部管付きの楽器を持っている人は、これまでのエクササイズが良く吹けるようになったらH足部管用のエクササイズも練習しておいた方が良いと思います。
リズム変奏も利用してください。

 

 

(画像1)のように小指が伸びきっていると小指を上手く操作する事ができません。
イギリスの名教師、トレヴァー・ワイ氏の「フルート教本」には「小指は常に曲がっていなければなりません」と書かれています。
以下のワイ氏が勧める小指のフォームの改良方法を試してください。
まず、小指でD♭レバーではなく、キーカップそのものを押さえます。(画像2)
そのまま手首の位置を変えずに小指をE♭レバーまで持ってきて押さえます。(画像3)
すると十分に曲がった状態でD♭レバーやC♮ローラーも押さえる事ができます。(画像4、5)

指の腹でキーを押さえると伸びてしまいます、ピアノを弾く時のように指の頭でキーを押さえるのです。
これができないと小指を上手く滑らせる事ができません。最初から上手くできる人などいません。
1日に数分、根気良く練習を続けてください。
足部管の操作に便利な替え指はありません。
今、この練習を行う事によって足部管を操作できるようにしておかないと「A♭ major、E major、F minorなどの音階が吹けないフルート奏者」として一生を終える事になります。

 

 

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画像1 小指が伸びている悪い例

 

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画像2 C♯のキィカップを小指で押さえる

 

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画像3 正しい小指のフォーム

 

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画像4 C♯レバーを押さえた形

 

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画像5 C♮ローラーを押さえた形