フルート上達の秘伝

短時間で最大の効果を上げる練習方法を公開しています

Furstenau : Bouquet des Tons No.6

フュルステナウ作曲「音の花束」作品125、第6番の山元版と技術練習です。

山元版は作曲者のオリジナル版にブレス、ダイナミクス、アクセント、テヌート、速度表示、発想記号などを加えてあります。また、連符の譜割りも変えてあります。

この楽譜を使用される場合は、必ずオリジナル版と比較して、私が付け加えた意図を理解してください。

これは表現のための、ひとつの方法に過ぎません。

他にも良い方法が、たくさんあるはずです。

参考程度にご覧頂ければと思います。

 

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Furstenau : Bouquet des Tons No.6 p.1

 

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Furstenau : Bouquet des Tons No.6 p.2

 

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Furstenau : Bouquet des Tons No.6 p.3

 

以下は技術練習になります。

具体的な攻略方法の提案です。

【1a】【1b】などのリハーサルナンバーは、それぞれの部分の効果的な練習方法です。

【1】⇔【1a】、【1】⇔【1b】のように【楽譜通りの形】と【変奏】を行き来して練習してください。

ひとつのリハーサルナンバーに複数のエクササイズ(繰り返し記号)がある場合は、それぞれのエクササイズの最後の音と次のエクササイズの最初の音が同じになっておりますので、繰り返しをせずに繋いで練習することが可能です。

それぞれのエクササイズを4回以上吹いて技術を定着させた後に、最後のエクササイズ→1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ→2つ前のエクササイズ+1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ、といった「さかのぼり練習」も大変効果的です。

 

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Furstenau : Bouquet des Tons No.6 Ex p.1

 

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Furstenau : Bouquet des Tons No.6 Ex p.2

 

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Furstenau : Bouquet des Tons No.6 Ex p.3

 

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Furstenau : Bouquet des Tons No.6 Ex p.4

 

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Furstenau : Bouquet des Tons No.6 Ex p.5

 

【1a】ディミヌエンドの練習。十分ダイナミクスに変化を付けられるようになったらタンギングしないで吹く。

【1b】ディミヌエンドと装飾音を目立たせる練習。

【2a】【2b】アルペジオの練習。良く響く音でフォルテで吹けるようになったら、同じパワーでピアノで吹く。

【2c】ディミヌエンドの練習。

【3a】音階の練習。フォルテとピアノの両方で練習する。

【3b】ディミヌエンドの分量を確実に設定する練習。

【3c】ピアノで部分練習。

【4a】【4b】リズム練習。

【5】オリジナル版ではトリルで書かれているが、実際にはトリル1個しか入らないのでモルデントに替えておきました。

【5a】モルデントの練習。[S1]は右手中指を使うF♯1。

【5b】リズム練習。替え指は同じ。

【5c】上行形は、まず6連符で吹いて替え指を確認する。[S2]は右手薬指を上げるだけ。[S3]はD2から左手を離すだけで右手は動かさないC♯2。

【5d】【5e】リズム練習。

【7a】6連符で吹いて替え指の確認。[S4]は右手薬指を離すだけ。[S5]は左手薬指を動かすトリル運指。

【7b】【7c】リズム練習。

【8a】分割リズム練習。それぞれを良く練習した後に「さかのぼり練習」をする。

【9a】同上。

【10a】同上。

【10b】ディミヌエンドと装飾音のための練習。

【10c】【10d】同上。