フルート上達の秘伝

短時間で最大の効果を上げる練習方法を公開しています

Koehler op.33-2 No.9

ケーラー作曲「12の中程度の練習曲」作品33-2、第9番の 山元版と技術練習です。

山元版は作曲者ケーラーのオリジナル版にブレス、ダイナミクス、アクセント、テヌート、速度表示、発想記号などを加えてあります。

この楽譜を使用される場合は、必ずオリジナル版と比較して、私が付け加えた意図を理解してください。

これは表現のための、ひとつの方法に過ぎません。

他にも良い方法が、たくさんあるはずです。

参考程度にご覧頂ければと思います。

 

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Koehler op.33-2 No.9 p.1

 

 

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Koehler op.33-2 No.9 p.2

 

以下は技術練習になります。

具体的な攻略方法の提案です。

1a】【1b】などのリハーサルナンバーは、それぞれの部分の効果的な練習方法です。

11a】、【11b】のように【楽譜通りの形】と【変奏】を行き来して練習してください。

ひとつのリハーサルナンバーに複数のエクササイズ(繰り返し記号)がある場合は、それぞれのエクササイズの最後の音と次のエクササイズの最初の音が同じになっておりますので、繰り返しをせずに繋いで練習することが可能です。

それぞれのエクササイズを4回以上吹いて技術を定着させた後に、最後のエクササイズ→1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ2つ前のエクササイズ+1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ、といった「さかのぼり練習」も大変効果的です。

 

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Koehler op.33-2 No.9 Ex p.1

 

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Koehler op.33-2 No.9 Ex p.2

 

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Koehler op.33-2 No.9 Ex p.3

 

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Koehler op.33-2 No.9 Ex p.4

 

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Koehler op.33-2 No.9 Ex p.5

 

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Koehler op.33-2 No.9 Ex p.6

 

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Koehler op.33-2 No.9 Ex p.7

 

【1a】低音域を良く鳴らすための折り返し練習。

【1b】リズム練習。

【1c】アーティキュレーションを付けて練習。

【1d】レガートでリズム練習。

【1e】アーティキュレーションを付けて練習。

【2a】レガートで練習。

【3a】リズム練習。

【3b】メロディラインをレガートとアクセントで練習。同じ音質である事を確認する。

【3c】【3d】リズム練習。

【4a】【4b】リズム練習。

【5a】それぞれのスラーを確実にディミヌエンドで吹く練習。

【6a】リズム練習。

【7a】リズム練習。

【7b】それぞれのスラーを確実にディミヌエンドで吹く練習。

【8a】メロディライン。
 
【8b】リズム練習。

【9a】メロディライン。

【9b】リズム練習。

【10a】メロディライン。

【10b】メロディラインを目立たせるためのリズム練習。

【11a】メロディライン。

【12a】同上。

【13a】同上。

【14a】同上。

【14b】リズム練習。

【15a】同上。

【16a】同上。

【17a】スビットピアノのための比較練習。

【17b】モルトクレッシェンドのためのリズム練習。

【18a】メロディライン。

【19a】右手小指のための練習。C⇔D♯は必ず小指をスライドさせる。リズム変奏を加えると、さらに有効。

【19b】【19c】※の所で早めにCローラーを押さえてリスクを避ける。C→Eは必ず小指をスライドさせる。

【19d】小指のための練習。C⇔Eは必ず小指をスライドさせる。

【19e】実際の譜割り。

【19f】アルペジオのための折り返しリズム練習。