フルート上達の秘伝

短時間で最大の効果を上げる練習方法を公開しています

Andersen : op.21 No.4

アンデルセン作曲「24の練習曲」作品21、第4番の 山元版と技術練習です。

山元版は作曲者アンデルセンのオリジナル版にブレス、ダイナミクス、アクセント、テヌート、速度表示、発想記号などを加えてあります。

この楽譜を使用される場合は、必ずオリジナル版と比較して、私が付け加えた意図を理解してください。

これは表現のための、ひとつの方法に過ぎません。

他にも良い方法が、たくさんあるはずです。

参考程度にご覧頂ければと思います。

 

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Andersen : op.21 No.4 p.1

 

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Andersen : op.21 No.4 p.2

 

以下は技術練習になります。

具体的な攻略方法の提案です。

1a】【1b】などのリハーサルナンバーは、それぞれの部分の効果的な練習方法です。

11a】、【11b】のように【楽譜通りの形】と【変奏】を行き来して練習してください。

ひとつのリハーサルナンバーに複数のエクササイズ(繰り返し記号)がある場合は、それぞれのエクササイズの最後の音と次のエクササイズの最初の音が同じになっておりますので、繰り返しをせずに繋いで練習することが可能です。

それぞれのエクササイズを4回以上吹いて技術を定着させた後に、最後のエクササイズ→1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ2つ前のエクササイズ+1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ、といった「さかのぼり練習」も大変効果的です。

 

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Andersen : op.21 No.4 Ex p.1

 

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Andersen : op.21 No.4 Ex p.2

 

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Andersen : op.21 No.4 Ex p.3

 

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Andersen : op.21 No.4 Ex p.4

 

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Andersen : op.21 No.4 Ex p.5

 

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Andersen : op.21 No.4 Ex p.6

 

【1a】【1b】ピアノ、フォルテ、どちらも良い音質、音程で吹けているかを確認するための比較練習。ピアノではフォルテのパワーで息の量だけを減らします。

【2a】【2b】ダイナミクスのコントロールの練習。

【3a】メロディライン。

【3b】メロディラインを目立たせるためのコントロール練習。

【4a】メロディライン。

【4b】それぞれのスラーはディミヌエンドしながら、一回りずつ大きくしていく練習。

【4c】ダイナミクスによりアーティキュレーションを目立たせる。

【4d】【4e】リズムとダイナミクスの練習。

【5a】ダイナミクスによりアーティキュレーションを目立たせる。

【5b】ディミヌエンドの練習。

【6a】スタッカートを鳴らす練習。

【6b】スラーの最初の音を長めに吹く練習。

【7a】同上。

【8a】メロディラインを鳴らす練習。

【9a】メロディライン。

【9b】【9c】メロディラインを目立たせる練習。

【10a】メロディライン。

【10b】ディミヌエンドの練習。

【11a】メロディライン。

【12a】メロディライン。

【12b】ダイナミクスによりメロディラインを目立たせる練習。

【13a】メロディライン。

【14a】Gのフェルマータと16分音符を正確に吹くためのカウントの方法。16分音符を8分音符で吹いてはいけない。

【15a】ピアニシモを良い音質、音程で吹くために、フォルテの音質、音程と比較する練習。