フルート上達の秘伝

短時間で最大の効果を上げる練習方法を公開しています

Doppler : Fantaisie Pastorale Hongroise op.26

フランツ・ドップラー作曲「ハンガリー田園幻想曲」作品26の 山元版と技術練習です。

山元版は作曲者ドップラーのオリジナル版にブレス、ダイナミクス、アクセント、テヌート、速度表示、発想記号などを加えてあります。

これは表現のための、ひとつの方法に過ぎません。

他にも良い方法が、たくさんあるはずです。

参考程度にご覧頂ければと思います。

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise 1

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise 2

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise 3

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise 4

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise 5

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise 6

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise 7

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise 8

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise 9



以下は技術練習になります。

具体的な攻略方法の提案です。

【1a】【1b】などのリハーサルナンバーは、それぞれの部分の効果的な練習方法です。

【1】⇔【1a】、【1】⇔【1b】のように【楽譜通りの形】と【変奏】を行き来して練習してください。

ひとつのリハーサルナンバーに複数のエクササイズ(繰り返し記号)がある場合は、それぞれのエクササイズの最後の音と次のエクササイズの最初の音が同じになっておりますので、繰り返しをせずに繋いで練習することが可能です。

それぞれのエクササイズを4回以上吹いて技術を定着させた後に、最後のエクササイズ→1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ→2つ前のエクササイズ+1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ、といった「さかのぼり練習」も大変効果的です。

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise Ex 1

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise Ex 2

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise Ex 3

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise Ex 4

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise Ex 5

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise Ex 6

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise Ex 7

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise Ex 8

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise Ex 9

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise Ex 10

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise Ex 11

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise Ex 12

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise Ex 13

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise Ex 14

 

Doppler Fantaisie Pastorale Hongroise Ex 15

 

 

  • 有名な曲ですので、世界の名手による素晴らしいCDが数多く存在します。
    しかし、それらを聴き覚えで吹いてはいけません。
    特に【13】までは、まず8分音符単位でカウントして正確に練習しなければなりません。
    その後、仕上げの段階でルバートを付けます。

    【1a】最初の2つの音を良く響かせる練習。

    【1b】それぞれをハッキリ、しかし乱暴にならないようにタンギングします。

    【1c】~【1f】構成音をゆっくり吹いて響きを確認します。楽譜通りのテンポやリズムでも同じ音質で吹けなければなりません。

    【2a】【2b】最初の装飾音をハッキリ吹く練習。装飾音を大きめに吹いて主音符を、それより小さめに吹くと装飾音を目立たせる事ができます。

    【2c】【2d】ゆっくり吹いて音質、音程を確認しながらディミヌエンドを練習します。

    【2e】【2f】リズム練習。難しくないパッセージでもリズム練習を行う事によって音質を向上させる事ができます。

    【2g】クレッシェンドのための練習。

    【3a】【3b】メロディーライン。

    【3c】アーティキュレーションとメロディーラインを目立たせるためのリズム練習。

    【5a】【5b】メロディーライン。

    【5c】アーティキュレーションとメロディーラインを目立たせるためのリズム練習。

    【6a】【6b】部分練習。

    【7a】折り返しリズム練習。

    【7b】分割練習。それぞれを何回も良い音質で練習した後につなぎます。

    【11a】リズム練習。

    【13a】2倍の音価で書き直しただけです。正確なリズムで吹くために、まず8分音符単位でカウントして練習します。その後、4分音符単位でカウントして練習します。

    【13b】「〇」の付いたハーモニクスは2オクターヴ下の指使いで吹くのが良いでしょう。

    【14a】1段階ずつ確実に音量を上げる練習。

    【15a】1段階ずつ確実に音量を下げる練習。

 

【16a】1段階ずつ確実に音量を上げる練習。

【16b】~【16d】正確にトリルを入れるための練習。トリルなしで始めてトリルを増やしていきます。16分音符4つは必ず正確に吹かなければなりません。

【16e】最低音のB♮を鳴らすための折り返し練習。

【17a】【17b】リズム練習。

【18a】【18b】リズム練習。

【18c】正確に装飾音を入れるための比較練習。装飾音を入れた事によって元のリズムが変わってはいけません。

【18d】リズム練習。

【18e】折り返しリズム練習。

【19a】下降形で音質が悪くならないようにするための練習。

【19b】【19c】右手小指を滑らせる練習。E♮1は必ずE♭レバーを押えなければなりません。

【20a】リズム練習。

【20b】折り返しリズム練習。

【22a】~【22c】モルデントの最初の音を確実に吹くための比較リズム練習。しかもモルデントを入れたために元のリズムが変わってはいけません。まず【22a】でモルデントの最初の音符をハッキリタンギングして確実に発音している事を確認します。その後、全て正確なリズムである事に注意して比較練習します。

【23a】正確なリズムでトリルを入れるための比較練習。

【23b】正確なリズムで装飾音を入れるための比較練習。

【24a】【24b】下降形で音質が落ちないようにするためのリズム練習。

【25a】アーティキュレーションを目立たせるためのリズム練習。

【25b】正確なリズムで吹くための部分練習。

【25c】正確なリズムとアーティキュレーションで吹けているかを確認するための比較練習。

 

【26】2小節目の16分音符8つを倍のテンポで吹く人が多いです。ここは【25】のバリエーションなのでPiu lentになっても同じ音価で吹かなければなりません。最初の小節を遅くし過ぎないようにしましょう。

【26a】【26b】半音階の折り返し練習。Aisレバーを使うとリスクを減らす事ができます。

【26c】前述のリズム、テンポを正確に吹くための練習。4分音符単位でカウントして正確に吹きます。

【26d】10連符を練習するための1つのアイデア

【26e】下降形で音質、音量が落ちないように注意して練習します。E♮1→C1は小指を滑らせます。

【27a】正確に装飾音とアーティキュレーションを吹くための比較練習。

【28a】メロディーラインを目立たせるための比較リズム練習。

【29a】分割リズム練習。

【29b】リズム練習。

【29c】低音域を鳴らすためのリズム練習。右手小指を滑らせる事にも注意する。

【29d】右手小指を滑らせる練習。

【30a】分割リズム練習。

【31a】【31b】折り返し練習。

【31c】折り返しリズム練習。

【32a】~【32c】折り返しリズム練習。

【32d】リズム練習。

【32e】【32f】ディミヌエンドしても音質が落ちないようにするためにフォルテで折り返しリズム練習します。楽譜通りにディミヌエンドする時にはフォルテのパワーで息の量だけ減らします。

【33a】【33b】それぞれのリズムの違いを正確に区別してください。【33a】では確実に16分休符を入れます。【33b】ではスラーとスラーの間に休符が入らないように注意します。【33a】を逆のリズムで吹く人がいますが良くありません。作曲者が書いたリズムは尊重しなければなりません。

【34a】下降形で音質が落ちないようにするためのリズム練習。

【34b】リズム練習。E1→C1では右手小指を滑らせる。

【34c】~【34e】半音階の分割折り返しリズム練習。

【34f】分割練習。

【34g】【34h】リズム練習。