フルート上達の秘伝

短時間で最大の効果を上げる練習方法を公開しています

Andersen : op.21 No.17

アンデルセン作曲「24の練習曲」作品21、第17番の 山元版と技術練習です。

山元版は作曲者アンデルセンのオリジナル版にブレス、ダイナミクス、アクセント、テヌート、速度表示、発想記号などを加えてあります。

この楽譜を使用される場合は、必ずオリジナル版と比較して、私が付け加えた意図を理解してください。

これは表現のための、ひとつの方法に過ぎません。

他にも良い方法が、たくさんあるはずです。

参考程度にご覧頂ければと思います。

 

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Andersen : op.21 No.17 p.1

 

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Andersen : op.21 No.17 p.2

 

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Andersen : op.21 No.17 p.3

 

以下は技術練習になります。

具体的な攻略方法の提案です。

【1a】【1b】などのリハーサルナンバーは、それぞれの部分の効果的な練習方法です。

【1】⇔【1a】、【1】⇔【1b】のように【楽譜通りの形】と【変奏】を行き来して練習してください。

ひとつのリハーサルナンバーに複数のエクササイズ(繰り返し記号)がある場合は、それぞれのエクササイズの最後の音と次のエクササイズの最初の音が同じになっておりますので、繰り返しをせずに繋いで練習することが可能です。

それぞれのエクササイズを4回以上吹いて技術を定着させた後に、最後のエクササイズ→1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ→2つ前のエクササイズ+1つ前のエクササイズ+最後のエクササイズ、といった「さかのぼり練習」も大変効果的です。

 

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Andersen : op.21 No.17 Ex p.1

 

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Andersen : op.21 No.17 Ex p.2

 

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Andersen : op.21 No.17 Ex p.3

 

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Andersen : op.21 No.17 Ex p.4

 

このエチュードシンコペーションは、それぞれの音に小さなアクセントを付けて、音符の中でディミヌエンドになるように吹きます。

【1a】それぞれの音に小さなディミヌエンドを付けながら長いクレッシェンドを行う。

【1b】長いスラーはエレガントに、短いスラーはリズミックに吹く。

【11a】変化する音をしっかり鳴らす練習。

【12a】アーティキュレーションを目立たせるための練習。

【12b】4連符✕3とみなしての練習。